映画監督 Courtney Hunt アメリカの貧困を描く『フローズン・リバー』
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今、豊かであったはずのアメリカが抱えている貧困の問題がクローズアップされている。「フローズン・リバー」はこの問題を正面から扱った硬質な映画。今作が長編デビュー作となる監督コートニー・ハントに話を聞いた。
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ニューヨーク州最北部、カナダ国境に面した小さな町。北アメリカの先住民、モホーク族の保留地が隣接するこの町で、ふとしたきっかけで出会った白人女性レイとモホーク族のライラが、不法移民をアメリカに密入国させるという犯罪に手を染めていく。映画『フローズン・リバー』はギリギリの経済状況の中、危険な犯罪に手を染めつつも、苦境を乗り越えてこうとする2人の女性を描いた作品だ。

今作が長編デビュー作となる監督コートニー・ハント。米コロンビア大学の映画学科では、『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』などマーティン・スコセッシ監督作品の脚本家で知られるポール・シュレイダーに師事。びっくりするくらい正直で、思っていることをそのまま口にするというポールは、この映画をすごく気に入ってくれたという。

アメリカでは貧しいという理由だけで、やさしさがない、善行を行えないだろうという偏見が強いが、むしろ逆が真だと彼女は語る。そういう状況だからこそ、多くの試練に立ち向かっているのだと。

貧困の問題と共に、国境をはじめとした様々な境界線とその無意味さを描いた『フローズン・リバー』は、08年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞。その後も世界の映画祭で称賛を浴びた。

今後の作品についての質問に、“アメリカという物語は人種差別で始まり、人種差別で終わる”と語ったコートニー・ハント監督。その眼差しは、アメリカが抱える問題をしっかり見据えている。

牧田 慎太郎

『フローズン・リバー』公式サイト

 

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