ジャマイカン・ミュージックをクリエイティヴな音楽に昇華させたのがKing Tubby。DUBをリミックスの元と考えるなら、現在のポピュラー・ミュージック界の革命家である。「アンダー・ミ・スレンテン」のヒットで知られるWayne Smithが「ラジカセを修理したい」と言うのでいっしょに行った所がKing Tubbyのスタジオ。そこには眼光鋭い長身の男がぬっと立っていたがそれがTubbyだった。薄暗い部屋の中で鈍く光るミキシング・コンソールの赤いツマミ。Tubbyの聖域に足を踏み入れるのを一瞬ためらったが、Tubbyにその卓に座ってもらい一度だけシャッターを押した。この卓からDUBが生まれ革命が始まったのである。
2度目の訪問は『MUTE BEAT / DUBWISE』のリミックスで行った。今後も仕事をしようと約束したが、1989年の2月6日何者かに射殺されその約束は頓挫。そして未だにこの写真を越えるものは撮れていない。
石井”EC”志津男 Profile
81年にレゲエ映画Rockersを日本配給して以来レゲエ・コンサート、レコーディング、アーティストマネージメント、Riddim誌の発行などを行っている。ドキュメント『Ruffn’ Tuff』を監督。
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