平野太呂「アメリカ」を切り取る -POOLからHIGHWAYへ 
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西海岸のスケーターたちの滑り場だった廃墟のプールを撮影した「POOL」で知られるフォトグラファー、平野太呂。アメリカを独特の視点で切り取る彼が次のテーマとして選んだものは「HIGHWAY」。なぜ、プールから高速道路へ。
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4~5年前。とある仕事の企画で、ロサンゼルスの高速道路を走る車を並走しながら撮影したことがあったという平野太呂。

 

貧富の差が激しい街を走る高速道路では、ラグジュアリーな車と並び、前後のタイヤがバラバラだったり、運転席のドアだけ一枚だけ色違いなど、日本では考えられない、個性的で生活感のある車が走っていたという。

 

「車内を注意深く覗いてみると、乗っている人の趣味や好みが垣間みられたり、この人はどこに住んでいて、どんな生活をしているのか? いろんな想像が膨らんで妙に楽しかった。僕は思春期にアメリカのカルチャーに影響を受けて、スケートボードをはじめた。その頃とはアメリカは変わってしまったけど、この国がつい気になってしまう。でも、なぜそうなのかは分からないんだよね。この国の自由な空気が好きなのか? 自由すぎて変な人がいるところが好きなのか? なんで自分が興味を持って撮っているのか? むしろ、いつも考えながら撮って、プリントしてる感じだね」

 

その繰り返しのなかで、『POOL』が生まれ、『HIGHWAY』が生まれた。今彼が撮り貯めている『HIGHWAY』というシリーズは、見方によっては『POOL』の続編であるのかもしれない。「アメリカ」を切り取る、という意味では。

 

「旅先を訪れて、空港から高速道路へ乗って、都市部へ移動する。このときの風景って、はじめて目に映るその国の景色だよね。「海外へ来た」っていうわくわくする瞬間。でも何度か同じ国を訪れるようになると、つい忘れてしまう感覚でもある。でもその時のわくわくする感じは僕にとってとても大切な気がして。だから、高速道路でシャッターを切ったのかもしれない」

 

※ アメリカでは一般的に高速道路を「FREEWAY」と呼ばれています。コンテンツ内で表記している「HIGHWAY」というシリーズタイトルは、現時点での仮表記になります。

 

Taro Hirano

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