小説「ヤーディ」荏開津広×飯島直樹 
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驚異のジャマイカ、ロンドン麻薬カルテルの実態をリアルに描いた小説「ヤーディ」。著者がメディアへの顔出しを拒むほど徹底したリアルさで描いた、ロンドンの地下社会にうごめくジャマイカ移民達の日常と血にまみれた非日常が小気味よいテンポで描かれている。翻訳を担当したエガイツヒロシとUKレゲエカルチャーに造詣の深いディスクショップゼロのイイジマ氏に小説「ヤーディ」について語ってもらった。
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ジャマイカ〜ロンドン麻薬カルテルの驚異の実態。イギリスに不正入国をしたジャマイカ人ギャングスターの主人公D.が、大規模な麻薬取引の末端的立場からボスになりあがるまでを描いた3部作の記念すべき最初の作品の翻訳が完成。事実に基づいたジャマイカ〜マイアミ〜ロンドンの麻薬カルテルの構造、ジャマイカのアンダーグラウンド社会の姿が、登場人物の日常のディティールと共に描かれている。それだけに、作者のヴィクター・ヘッドリーはこの作品が発表された当時から自分の素顔をメディアに公表することはなかった。彼とこの“ヤーディ”は、それほどまでに、かつてのタブーを破った作品である。ロンドンのジャマイカ人たちがどんな生活を送っているのか。

ジャマイカ料理レストランでの食事の様子から、“ソルジャー”と呼ばれる若きギャングスター候補者たちの様子、彼ら独特の女性観(彼らは子供をすぐにもうけるが、結婚はまた別の話だ)、常にオレンジジュースを飲む主人公、麻薬に自分がむしばまれていく主人公……ここでは、これまで見ることができなかったロンドンの姿が描かれている。また、レゲエミュージックが全編にわたって流れており、どれだけ、ジャマイカ人にとってのレゲエが日常的なものであるかが、あらためて再認識させられる。
上山亮二
     
DISK SHOP ZERO

 

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